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土砂災害とは

土砂災害には「土石流」「がけ崩れ」「地すべり」の3種類があります。

土石流

山や谷の土砂や岩石などが、梅雨や台風期の長雨や集中豪雨によって水と一体になり、一気に下流へと押し流されるものをいいます。
その流れの速さは規模によって異なりますが、時速20~40kmという速度で一瞬のうちに人家や畑などを壊滅させてしまいます。

がけ崩れ

雨や地震などの影響によって、土の抵抗力が弱まり、急激に斜面が崩れ落ちることをいいます。突然崩れ落ちるため、ひとたび人家を襲うと逃げ遅れる人も多く、死者の割合も高くなっています。

地すべり

地面は何層もの地層が積み重なってできていますが、大雨が降り続くと地下に水がしみこみ、水を通しにくい粘土層の上に地下水がたまります。この地下水の力に持ち上げられて粘土層を境に上の地面がゆっくり動く現象です。

地すべりによる被害の拡大

  1. 亀裂・段差ができる

    • 樹木が倒れる
    • 田・畑・果樹園がだめになる。
    • 電線が切られて電気が止まる。
    • 家が壊れる
    • 学校や病院が壊れる
    • 工場が壊れる
  2. 地すべりが川を堰止める(天然ダム)

    • 上流に水が溜まる一家屋が水没する
  3. 堰き止め土砂が決壊すると、下流に洪水が押しよせる

    • 橋がつぶれる
    • 道路が切られて通れない

予兆現象

次のような現象を察知した場合は、土砂災害が直後に起る可能性があります。

  • 避難指示に係わらず、直ちに地域の方と安全な場所に避難を行ってください。
    特にお年寄りや体の不自由な方へのご配慮を、お願いします。
  • 安全な場所に避難したのち、もよりの市町村役場等に連絡してください。

土石流

山鳴りがする

急に川の流れが濁り
流木が混ざっている

雨が降り続いているのに
川の水位が下がる

がけ崩れ

がけに
割れ目が見える

がけから水が
湧き出ている

がけから小石が
ぱらぱらと落ちてくる

地すべり

沢や井戸の
水が濁る

地面に
ひび割れができる

斜面から
水がふき出す

危険を回避するために

雨に注意しましょう

土砂災害の多くは雨が原因で起こります。1時間に20ミリ以上、または降り始めから100ミリ以上の降雨量になったら、十分な注意が必要です。

逃げ方を覚えましょう

土砂流は速度が速いため、流れを背にしたのでは追いつかれてしまいます。土砂の流れる方向に対して直角に逃げるようにしましょう。

避難場所を決めておきましょう

日頃から家族全員で避難場所や避難する道順を決めておきましょう。そうすれば、家族が一緒にいないときでも避難場所で落ち合うことができます。

危険チェックシート

自分の住んでいる場所の周りをチェックしてみましょう。

土石流災害

  • 近くに土石流危険渓流の標識がないか。
  • 近くの渓流にかつて土石流のでた話はないか。
  • 渓流の勾配が急で、とくに大量の土砂が堆積してはいないか。
  • 河床に中・高木が育っていない、転石に苔がない渓流ではないか。
  • 上流の山地に崩壊地、裸地が多くみえないか。

がけ崩れ

  • 近くに急傾斜地崩壊危険箇所の標識はないか。
  • 傾斜地の角度が30°以上、又は、上部が張出したりしてはいないか。
  • がけに浮石や割れ目、あるいはわき水や落石などがないか。
  • がけの頂上付近に新しい亀裂ができていないか。
  • 斜面上にある物(道路、樹木など)が変形や移動していないか。

地すべり

  • 近くに地すべり危険箇所の標識はないか。
  • 緩い傾斜地の傾斜が一様でない、(等高線が少なく不揃い)地形ではないか。
  • 斜面に生えている立木が曲ったり、不揃いになってはいないか。
  • 耕作が放棄され、雑草が生えた棚田になってはいないか。
  • がけの上部などに滑った跡のような滑らかながけはないか。

警戒避難

  • 自分の市町村にある危険箇所の図(ハザードマップ)をみているか。
  • ハザードマップ上で自分の家が何処か確認したか。
  • 災害時の避難場所を確認しているか。
  • 避難場所に行くまでの安全な避難路を確認しているか。